半分の月がのぼる空 急性の A型肝炎 にかかり 若葉病院 へと入院することになった 戎崎裕一 。 最低でも二ヶ月の安静が必要と医者には言われたものの、一日横になっていなければならないような症状ではない彼にとって、これと言った娯楽のない病院で